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腸管出血性大腸菌検査

食品における腸管出血性大腸菌の検査方法が統合され、厚生労働省(平成26年11月20日)「腸管出血性大腸菌 O26、O103、O111、O121、O145 及び O157 の検査法」(食安監発1120第2号)により「VT遺伝子検出法」が通知されています。
弊社では、水・食品を検査対象とした本通知法の「VT遺伝子検出法」の検査を受託しております。

o-157   大腸菌(Escherichia coli)は、ヒトの腸内の常在菌の一種で、ほとんどの種類は無害ですが、特別な型を持つ消化器系に病気を発症する病原大腸菌と呼ばれる種類があります。
病原大腸菌の一種である腸管出血性大腸菌(EHEC:Enterohemorrhagic Escherichia coliE.coli ))は、赤痢菌と類似の毒性の強いベロ毒素(Verotoxin;VT)を産生することからVTEC(Verotoxin-producing E.coli )とも呼ばれています。
1982 年に米国で初めて確認された腸管出血性大腸菌による食中毒は、日本国内では1990 年埼玉県浦和市の幼稚園で井戸水を原因としたO157集団感染で確認され、1996年には大阪府堺市で大規模食中毒が発生し、社会問題となりました。
腸管出血性大腸菌が食中毒を引き起こすのに必要な菌数は、一般的な食中毒菌と比較すると非常に少なく、100程度の菌数でも発症することが知られています。
発症するために必要な菌数が非常に少ないことから、腸管出血性大腸菌O157が飲食物等に付着することによるヒトからヒトへの感染が容易に推測できます。

飲食物等を介して経口感染し、激しい腹痛と下痢、発熱などの食中毒症状を起こし、稀に溶血性尿毒症症候群(HUS)を併発して死に至ることもあります。

血清型としてはO157が最も知られていますが、O157の全ての株がベロ毒素を産生するわけではなく、O26、O111などの血清型にも、ベロ毒素を産生して同様の症状を起こすものがあり、近年O26が増えています。このため、腸管出血性大腸菌の検出では、ベロ毒素産生性を確認することが特に重要となります。

腸管出血性大腸菌 検査(VT遺伝子検出法)のご案内

詳細については、お問合せ入力フォーム、電子メール、電話にてお問合せください。

ご条件を確認の上、お見積書を作成いたします。

集荷のご予約(平日)をいただければ、集荷スタッフがお伺いします。【エリア限定サービス】

〔 検査方法 〕

本検査法では、まずベロ毒素(VT)及びO抗原の遺伝子検出法によるスクリーニングを行い、陽性であった場合のみ、分離培養法で菌の分離を行って確認試験の結果で判定します。
従いまして、遺伝子検出法によるスクリーニングで陰性の場合は、遺伝子検出法のみの料金になりますが、分離培養法に進む場合、実施する検査項目の料金が別途加算されます。

また、遺伝子検出法で陽性でも分離培養法での確認試験では陰性になることもあります。その場合の検査報告結果は「陰性」となります。

食品を検体とする場合は、平成26年11月20日食安監発1120第2号(腸管出血性大腸菌 O26、O103、O111、O121、O145 及び O157 の検査法(厚生労働省)により実施します。

水を検体とする場合は、食品衛生検査指針微生物編2004の検体の採取、試料の調整、増菌培養を参考に実施します。

検査と報告

弊社にて検体を受付後、検査を開始いたします。
検査結果が「陽性」「偽陽性」の場合、速報でのご連絡が可能です。
但し、「陽性」「偽陽性」の場合は、確認試験のため納期が長くなる場合があります。あらかじめご了承下さい。

関連外部リンク

厚生労働省「腸管出血性大腸菌Q&A」

厚生労働省「腸管出血性大腸菌による食中毒」

一次、二次医療機関のための腸管出血性大腸菌(O157等)感染症治療の手引き・厚生労働省(改訂版)  

腸管出血性大腸菌 O26、O103、O111、O121、O145 及び O157 の検査法(厚生労働省)