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有毒植物による食中毒にご注意!

 

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春になりますと、山菜採りや観賞用の植物を植えたりするなどの機会が多くなります。

植物には、有毒成分(植物性自然毒)を含むものがあり、これらを誤って食べてしまうと、嘔吐、下痢、めまいなどの中毒症状を呈し、最悪の場合、死に至ることがあります。

毎年、全国で有毒植物による食中毒が発生しているので注意が必要です。

 

スイセンによる食中毒

スイセンは観賞用の植物ですが、全体にリコリン、タゼチンといったアルカロイド系の有毒成分が含まれており、誤って食べると激しい嘔吐や下痢を呈し、重篤な場合、瞳孔散大やけいれんを起こします。

葉の部分を「ニラ」と誤って食べたり、鱗茎(りんけい)の部分を「ノビル」と誤って食べる食中毒は、ほぼ毎年、全国で発生しています。

 

チョウセンアサガオによる食中毒

チョウセンアサガオの根が「ゴボウ」によく似ていることから誤って食べられることが多く、ほぼ毎年、全国で食中毒が発生しています。植物全体に含まれるアトロピンやスコポラミンといったアルカロイド系の有毒成分が、めまいや瞳孔散大、幻覚などの食中毒症状を引き起こします。

 

イヌサフランによる食中毒

葉を「ギボウシ」「ギョウジャニンニク」「ミョウガ」と誤ったり、球根を「ジャガイモ」「タマネギ」と誤って食べることがあります。葉、花、球根全体にコルヒチンという強い毒成分を含んでおり、嘔吐、下痢、呼吸困難などが引き起こされます。

平成26年には、イヌサフランを「ギョウジャニンニク」と誤って食べた人が死亡する事例が発生しています。

 

食べられるかどうか分からないものは、絶対に食べないようにしましょう。

安易に人にあげたり、もらったりしないようにしましょう。素人判断は危険です。

もし、誤って食べてしまった場合は、その植物を持って、すぐに医師の診察を受けてください。

「食べても大丈夫だろう。」という安易な過信は禁物です。

これからの行楽シーズン、食中毒を起こすことなく、楽しんで過ごせるようにしましょう。

 

有毒植物など詳しくは厚生労働省HP
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/yuudoku/