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院内検査の重要性

 

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病院や各種製造現場環境において、空気中に浮遊する微生物は健常人にとっては病原性の弱い微生物(平素無害菌)も院内日和見感染症の重篤な起因菌となります。

また、食品製造現場などでは原材料や製品ならびに各工程を汚染する潜在的な原因となることから、空中浮遊菌測定は、病院、食品工場、居住空間などの安全性を確保するために環境微生物管理は重要です。

環境空気中の微生物汚染

空気中に浮遊している細菌は、塵埃、液滴粒子に付着(共存)して移動します。そのため、空気中の微生物量は、塵埃量に比例する特性があります。

空気中の微生物測定の意義と方法

対象となる人(患者)や製品などに対して、微生物の付着・混入に伴う悪影響が見られた場合に“感染”または“汚染”という状態となります。

そのため、清浄環境維持のためには作業環境を定期的に調べる必要があり、微生物数の監視は必須項目となります。

微生物数の測定法には、大別して次の方法があります。

 

① 測定箇所の微生物数や種類などの汚染度の程度を把握する測定法

   定性的測定法 : 落下細菌測定法、接触平板法、拭き取り法

② 微生物数の限界値や基準値と測定値を比較して原因究明と対策を行うための測定法

   定量的測定法 : エアーサンプラー法、メンブランフィルター法

 

弊社では、評価基準として米国NASAにおける規格基準に準拠した検査結果として報告しています。

 

米航空宇宙局NASA規格(NHB5340.2)

バイオクリーンルーム清浄度クラス

微生物

浮遊菌

個/ft3(個/L)

落下菌

個/ft2-week(個/m3

100

≦0.1(0.0035)

1,200

10,000

≦0.5(0.0176)

6,000

100,000

≦2.5(0.0884)

30,000

(例)コロニー数1個の場合(1コロニー/100L)*28.32=0.283

この場合、浮遊菌は0.283なので清浄度クラス10,000に相当する。

浮遊微生物濃度については1立方フィート(概ね28.32L)あたりの細菌濃度で表示した。